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Studio Ousia、人工知能のクイズコンペティションで優勝

2016-06-08

株式会社Studio Ousia(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役:渡邉安弘、山田育矢)で開発中の人工知能による質問応答システムが、自然言語処理における著名な国際会議であるNAACL (North American Chapter of the Association for Computational Linguistics) 内で開催されたQ&A形式のクイズコンペティション1 において、他のシステムに大きな差をつけて優勝しました。

本コンペティションは、該当分野で世界的に著名な米コロラド大学ボルダー校の研究チームが開催しているもので、クイズボウルと呼ばれるクイズゲームにおける回答精度を競いました。また、本コンペティションには、世界中から17チームが参加しました。

当社のシステムは、85問の質問中、64問に正解し、二位以降のシステムに回答精度において大きな差をつけました。また、二位のシステムは、主催者であるコロラド大学によるもので、同校はメリーランド大学、スタンフォード大学と質問応答システムの開発を行っており2、クイズの賞金王として著名で、IBMの開発した質問応答システムWatsonとJeopardy! Challengeで対戦したKen Jenningsと昨年末に対戦し、大差で勝利しています3

クイズボウルは、歴史や文学、科学、芸術など様々な分野の知識を問う、米国を中心に1953年から続く著名なクイズゲームです。回答者には、3〜5文程度の問題文が与えられて、その問題文が指し示しているものを早押し形式で回答します。

クイズボウルの問題・回答の例
クイズボウルの問題・回答の例

弊社は、Convolutional Neural Network (CNN) と呼ばれるディープラーニング技術を使用し、入力されたクイズの文章に対し、質問が指し示すであろう回答を高精度に予測する人工知能を開発いたしました。さらに、Wikipediaから取得した知識を活用し、上述のモデルと組み合わせることで、精度を飛躍的に向上させることに成功しました。

なお、6月16日に米サンティエゴにて行われるワークショップにおいて、クイズボウル選手権であるNational All-Star Academic Tournament (NASAT) で優勝した人間のチーム (California's National All-Star Academic Tournament Team) と、本コンペティションを通じて開発された人工知能チームの対戦が行われます。

本コンペティションで使われた技術は、現在弊社で開発中の質問応答システムの技術を応用したものです。間もなくリリースされる質問応答システムは人工知能を活用した最新の自然言語処理技術を用い、ユーザの質問に対する回答を探し出します。コールセンターの回答支援システムや、人材マッチング、チャットボットなどに応用できる要素技術のAPIサービスとしてリリースを予定しております。