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Studio Ousiaと奈良先端科技大の合同チームが、国際コンペティション「WSDM Cup 2017」で準優勝

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2017-02-20

株式会社Studio Ousia(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役:渡邉安弘、山田育矢)と奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)が共同で開発したディープラーニングを用いた新しいシステムが、英ケンブリッジで開催された情報科学における著名な国際会議であるWSDM 2017のコンペティション「WSDM Cup 2017」のTriple scoring taskにおいて、準優勝いたしました。弊社は、2016年よりNAISTとの共同研究を実施しており、今回の成果は、この共同研究の成果となります。

Triple scoring taskは、Wikipediaなどの知識ベース上にある人物の属性についてのユーザから見た妥当性を推定するモデルの開発を目的としています。例えば、「Barack Obama」は、知識ベース上では、政治家、著者、弁護士、教授などの様々な職業が付与されていますが、大半のユーザは政治家として認識して検索等の処理を行ってほしいと考えることが想定されます。このタスクでは、クラウドソーシングを使って作成された少量のアノテーションから、任意の人物に対する属性の妥当性を、Wikipedia等から入手できるオープンな知識を解析することで、高精度に推定することが求められます。

今回の手法は、ディープラーニングを用いたWikipedia解析の技術を用いて開発されました。また、モデルの特徴として、二つのステップでタスクを解く手法を採用しており、最初のステップで、複数の異なるディープラーニングの分類モデルでタスクを解いた後に、二つ目のステップで、それらの結果をベースにした別のモデル(Gradient boosting)を学習させることで、高精度なシステムを実現しています。

本コンペティションには、世界中から21チームが参加し、提案した手法は、二位となりました。また、一位は中国の国立研究機関である中国科学院、三位は、情報科学の研究で著名な米イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校が獲得しました。

受賞した表彰状

主催者とチーム

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